屋外卓球台を街なかに設置し、人々が集う場を生み出すアートプロジェクト「Ping Pong Platz 2025(ピンポン・プラッツ2025)」が10月4日~12月21日、京島と文花を舞台に開かれる。主催はPPP collectiveと「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会。
ピンポン・プラッツは、ベルリンをはじめとしたヨーロッパ各地で親しまれる屋外卓球台のカルチャーをすみだにローカライズする取り組み。卓球を楽しむだけでなく、お茶やミーティングの場としても使われ、世代や文化を超えた交流を促すことを目的にしている。2022年に活動を始め、恒久設置をゴールに掲げている。
今回の企画では、京島の「AKICHI+」と文花の「キャンパスコモン」に設置した3台の卓球台を拠点に展開。短編映像シリーズ「屋外卓球台の楽しみ方」を制作し、10月11日~13日に開催される「すみだパークシネマ」での上映や、商店街や銭湯、学校などでの街なか上映、SNS配信を予定する。
トークイベント「Table Talks」では、「現在」「過去」「未来」をテーマにゲストを招く。10月25日には、たもんじ交流農園理事長の牛久光次さんを迎え、トークと植栽体験 (presented by ノウドひきふね)を行う。11月1日は、琉球大学教授でアーティストのティトス・スプリーさんを招き、カジュアルトーナメントを開催。11月9日には、発起人のジャコモ・ザガネッリさん、シルビア・ピアンティーニさん、灰谷歩さんが登壇し、上映会やナイトパーティーも企画する。
そのほか、朝食を囲む「朝食会」や飛び入り歓迎の「PPP CASUAL LEAGUE」、商店街チームによる対抗戦なども行う。
PPP collective代表の灰谷歩さんは「街なかに屋外卓球台を置くことで、遊びや学び、交流が自然に生まれる。すみだの公共空間の新しい使い方を広げたい」と意気込む。