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墨田・東向島で舞踏公演「天水」 北斎漫画をモチーフに舞踏とプロレス融合

舞踏とプロレスが融合する舞台公演「天水」

舞踏とプロレスが融合する舞台公演「天水」

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 舞踏とプロレスが融合する舞台公演「天水(てんすい)」が11月14日から、「北條工務店となり」(墨田区東向島3)で行われる。主催はAGAXART(アガックスアート)と「隅田川 森羅万象 墨に夢(すみゆめ)」実行委員会。

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 同公演は、葛飾北斎の「北斎漫画」をモチーフに、舞踏とプロレスという異なる身体表現を組み合わせた新作。相撲や火消し文化を題材に、ブルガリアの民族楽器ガイダの生演奏とともに、旧工場を舞台に迫力ある肉体表現を展開するという。

 見どころについてAGAXART代表の我妻恵美子さんは「舞踏とプロレスの肉体がぶつかり合う瞬間に、言葉を超えた緊張と美しさが生まれる。旧工場という空間にガイダの音が響き、舞踏ワークショップ生の群舞とともに異世界のような舞台が立ち上がる」と話す。作品全体を通して、現代に生きる人間の身体と感情、そして街の記憶が交錯する構成になるという。

 演出は我妻さん。出演は舞踏家の我妻さんと塩谷智司さん、プロレスラーの室田渓人さん、オルカ宇藤さん、さくだとしゆきさん。音楽は作曲家・大野慎矢さん(KiMiMi)が担当し、パーカッションに小林武文さんが加わる。

 同公演は、2022年から続く「北斎漫画舞踏プロジェクト」の第4弾。初回の「墨の囁(ささや)き、街の響き」ではすみだの職人を、2023年の「おどる湯」では銭湯文化を、2024年の「そぞろ」では長屋や工場をテーマに舞踏で、それぞれ表現してきた。3年間にわたり、街の暮らしや人々の姿を北斎漫画の世界観と重ねて描き続けてきた集大成となる。

 AGAXARTは、舞踏を中心に身体・精神・魂の探求を通じて創造性を高めるアート集団。ワークショップや公演を通じて、言葉では表現しにくい内面と向き合う活動を行い、地域や海外のアーティストとも積極的に交流している。

 我妻さんは「北斎が描いた庶民の暮らしや労働の姿は、今もすみだに息づいている。舞踏を通して街の個性と人の心を再発見してもらえたら」と話す。

 開演は、14日=19時、15日・16日=15時・19時。上演時間は約60分。チケットは、一般=3,000円、墨田区民・受講生=2,500円、学生=2,000円、高校生以下無料。予約は公式フォームで受け付ける。11月16日まで。

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