台風被害を受けた八丈島支援を目的としたイベント「八丈島エールフェスタ」が12月14日、錦糸公園（墨田区錦糸4）で行われる。主催は一般社団法人「てんてん」。

八丈島フルーツレモンの収穫風景

　10月の台風22号では島内で倒木や土砂崩れが相次ぎ、建物が浸水するなど大きな被害が発生した。濁流で重機が押し流される被害も確認され、道路の寸断や長期間の断水・停電が生活を直撃。八丈島在住の島民からは「人災がなかったのは不幸中の幸い」との声も上がっている。てんてん加盟店の飲食店が、これまで八丈島との交流を続けてきた縁から「何か力になりたい」と声を上げ、支援の輪を広げる形でイベントを企画した。

　当日は区内飲食店や関係団体が島の味覚や特産品を持ち寄り、八丈島とのつながりを深める催しを行う。菓子店「ColorfulPear」は、島特産のフルーツレモンを使ったバターサンドやイベント限定のマロンパイ、チョコレートドリンクを提供する。

　「坊々樹」は島の土産品を紹介し、「勝手串花火」は八丈島フルーツレモンを使った鶏白湯レモン鍋を販売。主催の「てんてん」は郷土料理「島ずし」を用意。トビウオやメダイなどをタレに漬け込み、甘めのシャリとからしで仕上げる島ならではの味を伝える。

　体験型企画として、トップアスリートも取り組む「KOBA☆トレ」体幹トレーニングを実施する。考案者の木場克己さんはサッカー日本代表の長友佑都選手のトレーニングを担当してきたことで知られ、八丈島にも度々訪れており、その縁から今回の参加が決まったという。1,000円で約20分体験ができ、参加料は支援金に充てられる。区内接骨院によるマッサージ体験も行い、同様に支援に回る。

　てんてんの担当者は「八丈島と墨田区のつながりを広げ、支援の輪を地域から生み出したいと考えて企画した。来場者に八丈島の魅力を感じてもらえる場にしたい」と話す。

　開催時間は10時30分～17時。