「江戸を遊ぶ：北斎漫画 2089」をテーマに開催中の「すみだ川アートプロジェクト」で7月29日、デザイナー高橋正実さんが同郷の巨匠・葛飾北斎を語るイベント「時空を超え創造する 過去・現在・未来 ～北斎との対話～ 」が開かれる。

東京スカイツリーエレベーターデザイン (c) Masami Takahashi

　MASAMI DESIGN代表の高橋さんは墨田区生まれ。コンセプトワークを得意とし、グラフィックからパッケージ、プロダクト、空間、ファッション、ロゴ、キャラクターとさまざまな分野で活躍。最近では「東京スカイツリー天望デッキ」に上がるエレベーター4基全体のコンセプト（2基の内装デザインを含む）や、区内循環バスのキャラクター「すみまるくん」と「すみりんちゃん」のデザインを手掛けたことでも知られている。

　当日は、同じ本所生まれの「江戸っ子クリエーター」同士という高橋さんならではの視点から、北斎芸術の知られざる側面に迫る。「江戸の文化や日本美術にも造詣の深い高橋さんを通し、時空を超えて北斎の魅力を体感してもらえれば」と、同プロジェクト事務局の上原聴子さん。

　会場の「アサヒ・アートスクエア」（吾妻橋1）があるビル（スーパードライホール）の入り口も、高橋さんによる北斎漫画を使ったデザインが施されており、「成田国際空港第一旅客ターミナル空間デザイン」以来の北斎とのコラボレーションに、注目が集まっている。

　開催時間は13時～14時30分。料金は無料だが、ホームページの専用フォームから事前予約が望ましい。