両国駅に程近い旧安田庭園（墨田区横網1）で8月4日・5日、「納涼の夕べ」が開催される。

　主催は墨田区と同区観光協会。同庭園は1701（元禄4）年に、後の常陸笠間藩主・本庄因幡守宗資（ほんじょういなばのかみむねすけ）が下屋敷として拝領し、隅田川の水を引き入れた池を中心に造園した汐入回遊式庭園。明治維新後は、旧備前岡山藩主池田章政（あきまさ）邸となり、次いで安田財閥の創始者である安田善次郎が所有。没後1922（大正11）年に東京市に寄付された。その後、区に移管され、全面改修を経て復元。開園当時から続く夏の風物詩として知られる夕涼み会は、今年で42回を迎える。

　当日は園内に設けた茶席による野だてや、水上舞台での琴や尺八の演奏会、俳句の指導・展示などを予定するほか、縁日や模擬店、「お江戸グッズ」などを販売する観光コーナーなども出店する。「暑さを忘れ、江戸文化に興じる優雅な夕涼みを体験してみては」と主催者。

　開催時間は16時30分～20時30分。入場は無料。