布ぞうりブランド「MERI(メリ)」のフラッグショップ(墨田区亀沢1)が3月26日、移転オープンした。「MERIKOTI」として営業を続けてきたが、今回の移転を機にブランド名と同じ名称「MERI」に改めた。
同店を展開するオレンジトーキョーは、1948(昭和23)年創業のメリヤス工業をルーツに持つ企業。2009(平成21)年に布ぞうりの試作を始め、2012(平成23)年にブランド「MERI」を立ち上げた。これまで、北欧デザインを取り入れた布ぞうりや無縫製靴下「TUTUMU」など、伝統技術を生かした製品を展開してきた。
2014(平成26)年9月には北斎美術館近くに「MERIKOTI」を開き、今回の移転を機に店名を「MERI」に改めた。新店舗は旧店舗から3軒両国駅寄りの場所に位置し、グレーを基調とした落ち着いた空間に色とりどりの布ぞうりを展示。製造工程の写真も掲出し、ものづくりの背景を感じられる構成にした。
主力商品の布ぞうりは、メリヤス工場で編み立てた専用の糸ひもを使う。素材づくりから関わることで独自の風合いを生み出し、職人が一足ずつ手作業で仕上げる。畳の目のような立体的な編み目と軽やかな履き心地が特徴で、日常の室内履きとして提案する。
店内では、他社のメリヤス工場で発生する未使用の糸を活用したアップサイクル商品も展開。発注に満たなかった糸や廃棄される素材を布ぞうりへと再生し、職人の手で新たな価値を与える取り組みで、サステナブルなものづくりの一環として位置付ける。
店内ではワークショップも行っており、布ぞうり作りを体験できる機会を設ける。開催は水曜・土曜・日曜の週3日で、時間は10時30分~13時30分と14時~17時の2回。参加費は9,900円。
阿部史子(ちかこ)店長は「もともと近隣の北斎美術館の来館者など訪日外国人観光客が多い店。江戸東京博物館も3月31日にリニューアルオープンする。両国一帯の人の流れも変わるので、地域の盛り上がりに貢献できれば」と意気込む。
営業時間は10時~18時。月曜・火曜定休。