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墨田・京島にゲストハウス「葡萄の長屋」 設計事務所が長屋を建替え

ひのき風呂のある屋上からの全景

ひのき風呂のある屋上からの全景

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 墨田・京島に11月22日、ゲストハウス・シェアスペース・賃貸住宅などから成る複合施設「葡萄の長屋」(墨田区京島3、TEL 03-3611-3559)がオープンした。

室内イメージ

 経営は「かなや設計」(京島3)。代表の金谷直政さんがまちづくりの一環として「東京下町の長屋を現代風に建て替えたい」と長年温めてきた構想を具現化した。「下町の風情が残っている場所ほど高齢化は進んでいる。昔は大家族で住んでいたが、今は夫婦のみで暮らしている状況。この下町の雰囲気を壊さず、土地を手放すことなく活用できないかと考えた」と金谷さん。

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 敷地面積は約10坪で、建物はかつて横につながっていた長屋の一部を活用して3階建て。隣の建物と共にブドウによる壁面緑化を行っていることが施設名の由来になった。狭い間口に必要な床面積を確保するため3層とし、ゲストハウスとして利用するほか、お年寄りが住めるように1階をバリアフリーに、2階・3階はゲストハウス利用客や単身者など状況に応じて活用できるようにした。ゲストハウスとしては最大9人が宿泊できる。屋上にはシェアスペースも設ける。

 特徴は10坪に満たない敷地の有効活用。耐震性、耐火性の高い建物はもとより高断熱と太陽熱利用による効果の高い省エネなどで「下町の風景と一体となるような住空間を目指すため、さまざまな工夫を凝らした」という。もともと長屋の一戸分のスペースを約2,100万円かけて建替えた。昨年7月に京島周辺が「不燃化特区」に指定されたため、木造耐火・準耐火建築物の建て替え促進で補助金が出るという。

 金谷さんは「最寄り駅となる京成曳舟駅は成田空港と羽田空港と直結しているので利便性が高い。この流れが広がると訪れる観光客も増え、この街自体を知ってくれるいい機会になる。せっかく東京に来たのなら、狭くて曲がりくねった路地が続く下町の心地いい雰囲気を楽しんでもらえれば」と期待を込める。

 宿泊料金は、1人=10,000円、2人=12,000円、3人=14,000円(いずれも一部屋利用)

 日時:2016年11月22日(火)よりオープン

 場所:東京都墨田区京島3-18-5

 問い合わせ:03-3611-3559(かなや設計 金谷)