墨田区横川に3月3日、熊本の物産やくまもんグッズを扱う「熊本屋」(墨田区横川2、TEL 03-5637-8587)がオープンする。
オーナーで熊本出身の橘裕治さんは、2016年に起きた熊本地震の被災地を応援したいと考えたが、寄付だと一過性のものになってしまうため、店を開いて熊本県産の農産物や加工物を販売すれば長く熊本を応援できると考え、30年来通勤していた墨田区内で開店を決意。昨年6月頃から熊本県内を巡り、扱う商品を探した。
選ぶ基準としたのは、特に被害の大きかった阿蘇、益城地方で頑張っている生産者が作るもの。例えば南阿蘇村の夫婦が作る「南阿蘇の玄米屋」の米は、農薬や肥料を使わず自然農法で育てるため雑草が生えてしまうが、ヘイケボタルやゲンジボタルが集まるほどきれいな水田で作られている。生産量は少ないが安心安全に心を砕き、米のおいしさを伝える夫婦を応援しようと、精米、玄米、赤もち米等を棚に並べている。
また、車いす対応のトイレを用意し、墨田区を訪れる人が自由に利用できるようにしている。
そのほか、馬刺し、いきなり団子、ドーナツ棒、南関あげなど熊本ならではの商品も。食品以外では、くまもんグッズも並べる。橘さんは「少しでも故郷の力になりたい。早く熊本が元気になってほしい」と話す。
営業時間は10時~19時。水曜定休。