「月経を巡る女性の健康とケア」をテーマにしたコラボイベントが8月5日、京島の電気湯(墨田区京島3)で始まった。
電気湯を経営するエイントカンパニー社長の大久保勝仁さんは、「電気湯は1922(大正11)年創業以来、長年にわたって地域の公衆衛生を担ってきた。銭湯は入浴を通じて身体をケアする場であると同時に、身体の悩みを共有し、正しい知識を発信する場としての存在意義があると考える。今回の企画もその一環」と話す。
イベント企画担当の海堀千花(ちはな)さんは、「女性目線で銭湯を見た時、生理期間は利用できないなど、公衆衛生の場としての社会課題も多い。これまであまり目を向けてこなかった課題を浮き彫りにするきっかけを作りたいと、今回のイベントを企画した」と背景について説明する。
海堀さんは「コラボ先はサニタリー用品ブランドの『limerime(ライムライム)』。竹の繊維を表面材に用いるなど、新しいあり方を提唱している。『社会課題と向き合う取り組みを一緒にやりたい』とこちらから呼びかけた。同じ目線で取り組めるパートナーがいるのは心強い」と話す。
期間中、月経を取り巻く課題の中から6つのテーマを掲げ、limerimeのディレクターである須藤紫音さんと、大久保さんが対談を行う。対談内容は、男湯と女湯それぞれの浴室の壁にパネル掲示する。番台前にlimerimeの商品展示も行う。
海堀さんは「掲示しているパネルは熟読されるお客様も多く、見終わった後に声をかけていただく方も増えるなど、好意的に捉えていただいている。今回の企画で銭湯が、『誰でも抱えている体の悩みを共有できる場』や『地域ヘルスケアのコミュニティの拠点』として認知されるきっかけになれば」と話す。
営業時間は15時~24時(日曜日のみ8時~24時まで営業)。土曜日定休。料金は、大人=520円、小学生=200円、幼児=100円。サウナ=400円(レンタルタオル1枚付)。期間は10月31日まで。