「墨田区産業共創施設SUMIDA INNOVATION CORE(SIC)」(墨田区錦糸4)が10月29日、1周年を記念して「共創の日/共創の火」と題したイベントを開催する。
墨田区が運営する同施設は、「ものづくりのまち」として蓄えた技術・人材と地域ネットワークを生かして、スタートアップを支え、墨田区のものづくり企業との共創を育むことを目的として2023年10月に開設された産業共創施設。
創業初期スタートアップと、墨田区内の学生起業家支援を軸に産業振興に資する地域ネットワークを活用した「価値共創・交流・発信」を行うのが特徴。
自社の成長・事業拡大や、新しい「ものづくり」に挑む「スタートアップ会員」や墨田区のものづくり企業が登録する「区内事業者会員」と、金融機関・ベンチャーキャピタル・大企業・メディア・全国各地の支援機関・各自治体など、墨田区のものづくり企業等との共創を促進する「パートナー会員」のほか、先輩起業家・弁護士・税理士・会計士・行政書士など個人支援者の「メンター会員」で構成する。
当日は2部構成でイベントを行うほか、オープンスペースでの共創事例・プロダクトの展示も行う。
第1部の成果発表会は、山本亨墨田区長による「SIC成果報告」で開幕し、浜野製作所の浜野慶一社長がゲスト講演を行う。続いて、「セラピア」(地域金融機関×区内製造業との共創による中小企業のDX 推進)、「BAKUAGE」(区内製造業との共創によるニュースポーツ用具の新規開発)、「IGSA」(区内大学との共創によるAI による認知症早期スクリーニングサービスの精度検証・社会実装)、「SlowFast」(区内大企業との共創による鉄道車両とコラボレーションしたエコな子ども靴の新ブランド開発)など4社の共創事業を発表する。
第2部の「ものづくり系スタートアップによるスタートアップピッチイベント」では、「宇宙」をテーマに活躍するものづくり系スタートアップ4社によるピッチを行う。
産業振興課の担当者は「SICは開設1年で、スタートアップや区内ものづくり企業を中心に約400社が会員登録、44件の共創プロジェクトを創出してきた。今後もSICを拠点に、スタートアップと区内事業者の成長を支援し、『産業集積のアップデート』を目指したい」と話す。
開催時間は14時~18時30分。イベント参加は要事前申し込み。