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東白髭公園で遊びながら学ぶ「あそ防災」 かまどベンチで火起こし体験も

火起こしをする参加者の親子

火起こしをする参加者の親子

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 防災をテーマにした体験イベント「あそ防災」が4月27日、東白髭公園(墨田区堤通2)で行われた。

遊びながら学ぶ「あそ防災」

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 かまどベンチを使った火起こし体験や防災食試食を通じ、子どもから大人まで防災知識を楽しく学ぶ同イベント。「世代を超えた交流の斜めの関係づくり」をテーマに掲げ、地域住民がつながりを深める場を目的としている団体親子あそび「元気いっぱい」代表の皆川未来さんが、「遊びながら防災を学べる場を提供したい」と企画。

 当日は3歳から74歳までの約50人が参加。公園内で3月に拾い集めた木の枝をリヤカーで運搬し、手で折れるものは手作業で、太い枝はノコギリで切って準備した。

 10時にかまどベンチ広場に移動して本格スタート。かまどベンチは、災害時に炊き出しなどに活用できる防災設備で、普段はベンチとして利用されている。今回はその機能を生かし、2班に分かれてマッチや新聞紙、火吹き棒など各自が持ち寄った道具を使いながら火起こしに挑戦。虫メガネで太陽光を集め、ワラくずに火をつけようとする姿も見られた。

 火起こししたかまどでは、参加者が五目飯やわかめご飯などを炊き上げる防災食訓練を兼ねたはんごうすいさんも行われ、炊き上がったご飯は参加者に振る舞われた。

 会場には山本亨区長も来場。参加者と積極的に意見交換する場面もあり、区民発案による防災イベントへの関心の高さがうかがえた。

 11時からは向島消防署の協力による初期消火訓練も行われ、消火器の使い方を体験する場面もあった。午後には絵本の読み聞かせや水遊びも行った。

 参加者の小川剛さんは「私は最高齢で参加しているが、一番年下の子どもが3歳と聞いた。まさに皆川さんが掲げている『世代を超えた交流の斜めの関係づくり』そのもので素晴らしい企画。子どもたちと遊びながら学べて、楽しい時間になった」と振り返る。

 皆川さんは「今回は初回の試みとして、火起こしから防災食、消火訓練までを盛り込み、遊びながら自然に防災意識を高める内容にした。今後も年間を通して東白髭公園で防災をテーマにした取り組みを続けていきたい」と話す。

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