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押上の酒料理店「押上文庫」が15周年 文化サロン目指し多彩な催し

15周年記念のパーティーが開かれた

15周年記念のパーティーが開かれた

 料理店「日本酒サロン押上文庫」(墨田区押上3)が4月16日で15周年を迎えた。同日夜には店内で記念パーティーを開き、関係者らが節目を祝った。

15周年を祝う竹下文庫さんと時田香菜さん

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 押上文庫は2011(平成23)年4月16日にオープン。店主の竹下文庫さんは、区内のそば店「天真庵」(文花1)との縁をきっかけに、押上で店を開くことを考えるようになったという。

 店内にはスタインウェイのグランドピアノを備え、飲食店でありながら音楽や骨董(こっとう)、落語、講談、手織りなど多彩な催しを重ねてきた。竹下さんは「ただの飲食店ではなく、サロンのような場にしたかった」と振り返る。飲食を土台にしながら、自身が親しんできた文化的な要素も持ち込み、「いろいろな人が集まり、催しができる場」を思い描いてきたという。

 開店当初から落語会や蓄音機の会などを開いてきたほか、2階も特徴的な空間として活用している。現在は、竹下さんのピアノ教室の生徒だった時田香菜さんが主宰する「手織り工房~kana~」が入り、手織り教室やイベントの場として使われている。

 竹下さんは「押上も、この15年で大きく変わった。開店当時は人通りも少なく、飲食店にとっては厳しい場所だと感じていた」と振り返る。その後、東京スカイツリーの開業などを経て、街の様子や客層も変化した。一方で、飲食店を取り巻く環境も変わり、単に酒や食を提供するだけでは難しい時代になってきたと感じているという。

 今後について、竹下さんは「もともと目指してきた文化サロンとしての役割を、より育てていきたい」と話す。店単体にとどまらず、地域の人や表現者をつなぐ場にしたい考えもあるという。「単体では弱く、線になり、面になっていくことが大切。文学を書く人、絵にする人、音楽にする人など、さまざまな人が近くでつながる街は強い。「押上文庫が、そうした人たちが出会う場になれば」と先を見据える。

 記念パーティーには約20人が来店。2階で義太夫塾を開く旭日(きょくじつ)双光章受章の女流義太夫・竹本越孝さん、親交のある備前焼作家の三浦雅人さんら多彩な顔ぶれが集まり、節目を祝った。

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