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墨田・石原の福祉事業所がクラフトコーラ開発 利用者のイラストをラベルに

イラストを描く施設利用者

イラストを描く施設利用者

 オリジナルクラフトコーラ「カラコネコーラ」の商品化に向け開発を進めている墨田・石原の就労継続支援B型事業所「カラコネオフィス」(墨田区石原3)が5月12日、利用者がラベル用のイラストを描くワークショップを行った。

色とりどりの円のデザインが完成した

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 同事業所を運営する「カラフル・コネクターズ」は、銭湯清掃などを通じた就労支援を行っている。新たな活動を模索する中で着目したのがクラフトコーラだった。クラフトコーラは、スパイスや果物など多様な素材を組み合わせることで、味や香りに個性を出せる飲み物。小ロットで独自性のある商品作りができる点にも可能性を感じたという。

 プロジェクトは2023年8月に始動。同年9月には利用者参加型のワークショップを開いた。2024年7月にはイベント「なすワンGP」に出店し、シロップを炭酸で割ったクラフトコーラを500円で販売。10月には「すみだストリートジャズフェスティバル」にも出店した。

 一方、製品化には課題もあった。清涼飲料水製造許可を持つ工場での製造が必要となるほか、製造ロットや資金面のハードルもあり、計画は一時停滞していたという。

 転機となったのは2024年12月。すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)で活動する「ビール好きの会」を通じて、両国のクラフトビール店「麦酒倶楽部ポパイ」店主の城戸弘隆さんとつながり、「うちの工場で作りなよ」と声をかけられたことがきっかけだった。

 その後、ネットワーク会議でモアナ企画の三田大介さんに相談し、企画書を作成。クリエーティブディレクターの降旗剛さん(BarAmbience)も加わり、プロジェクトが本格的に動き始めた。

 今年1月7日には試作の仕込みを実施。2月の「ゆったりフェスタ」では生コーラとして提供する試みも行ったが、「泡しか出ない」といったトラブルもあったという。その後、微生物検査を進め、現在は7月の販売開始に向け準備を進めている。

 ワークショップでは、利用者がラベルデザイン用のイラストを制作。今後、作品を生かしたラベルデザインの開発を進める予定だという。

 カラコネコーラは、寺島ナスをイメージした紫色をコンセプトカラーに採用。「カラフル=多様性」という思いも込めた。

 同事業所の小泉渉さんは「クラフトコーラは、多様な素材が混ざり合うことで個性が生まれる飲み物。その世界観が、私たちの理念と重なった。単なる福祉商品ではなく、『純粋に飲みたくなるクラフトコーラ』を目指している」と話す。

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