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すみだトリフォニーホールで組曲「惑星」新作初演 ホルスト生誕150年で

組曲・惑星の新作「ボイジャー」を演奏する新日本フィル

組曲・惑星の新作「ボイジャー」を演奏する新日本フィル

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 ホルスト生誕150年を記念した組曲・惑星「ボイジャー楽章付」世界初演コンサートが7月7
日、すみだトリフォニーホール(墨田区錦糸1)で行われた。

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 英国近代音楽を代表する作曲家ダスターヴ・ホルストが作曲した組曲・惑星は、神話的な占星術をコンセプトとした「水星」「金星」「火星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」の7曲で構成されている。今回はホルスト生誕150年を記念し、惑星探索機「ボイジャー1号・2号」にちなんだ8番目の新作楽章「ボイジャー」を追加作曲・演奏した。作曲は、ホルストが教授を務めたハーバード大学出身の作曲家で、新潟大学教授の清水研作さん。

 当日は、桐朋学園大学・One Voice Kによる「アヴェ・マリア Op.9b」の女声合唱と弦楽合奏曲「セントポール組曲 Op.29,No.2」で幕開け。続いて、国立天文台上席教授の渡部潤一さんとJAXA名誉教授の的川泰宣さんのトークセッションが行われ、渡辺さんは「従来は9惑星とされてきた太陽系の惑星だが、惑星と準惑星の基準化により『冥王星』が準惑星となり、現在は8惑星が正解」と解説。的川さんはアポロ計画などの人類の宇宙探査の歴史や「ボイジャー1号」「ボイジャー2号」の探査経路の詳細を説明した。

 その後、「Z(ズィー)」の愛称で知られるシズオ・Z・クワハラさんの指揮で、新日本フィルハーモニー交響楽団が組曲・惑星「第1曲 火星」から「第7曲 海王星」までを演奏。続いて、第8曲となる「ボイジャー 希望をもたらす者」を披露し、曲中ではソプラノ歌手の秋元悠希さんとの「さらば地球よ」の独唱との共演も行われ、コンサートは終了した。

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