
子どもたちが店長となり、ワークショップや物販を体験できるイベント「子ども店長集まれ!すみだキッズ春フェス in HOKUSAI」が3月15日・16日、緑町公園とすみだ北斎美術館(墨田区亀沢2)で開催された。
「子ども店長集まれ!すみだキッズ春フェス in HOKUSAI」
同イベントのテーマは「子ども店長」。ワークショップの講師や物販の販売員として子どもたちが活躍し、キッチンカーやキッズパフォーマンスなどの多彩なプログラムを楽しめる内容。「子育てしやすい街づくり」「地域や子育て世代のつながり」「子どもに本物の体験を提供すること」を目的にしている。
16日は雨天のため、一部プログラムが変更となり、すみだ北斎美術館で集中開催されたが、多くの来場者でにぎわった。
「子ども店長」制度では、実際にお金を扱い、自分で考えて集客を工夫する経験ができる。主催のNPO法人日本わくわくキッズ実行委員会・代表理事の牧野裕美子さんは「ホンモノの体験を通じて主体性や協調性、感覚の洗練をサポートし、地域と親子がつながる橋渡しをしたい」と話す。
会場には、キャンドルペンダント作りやアイシングクッキー、恐竜の箱庭づくりなどのワークショップ、焼き菓子や光るキーホルダーなどを販売する店舗が並んだ。また、オムライスやロングチュロス、創作ポテトなどを提供するキッチンカーも登場し、家族連れでにぎわった。
2日間で「子ども店長」体験者は100人を超え、保護者からは「感謝状まで頂けて、仕事ができた達成感を味わえた」「子どもたちが逞しく成長した姿を見られた」との声が聞かれたという。昨年参加した子どもが再び体験し、成長した姿を見せる場面もあった。
牧野さんは「家族だけでなく、出店者やスタッフ、地域の人々が、親と同じように子どもたちを見守ることで、社会全体で子育てを支える雰囲気が生まれる。このイベントが、子どもたちにとって貴重な経験となり、親子の会話のきっかけになればうれしい」と話す。「私は地域で子育てをするのが当たり前の世の中を目指している。私自身も地域の方々とつながり、支えられながら子育てをしてきた。そんな環境を次世代にもつなげていきたい」とも