東京スカイツリータウン「すみだ水族館」、内部を初公開

屋内開放プール型水槽の展示テーマは「水といのちのたわむれ」。手を伸ばせば届きそうな間近にベンギンを感じる。

屋内開放プール型水槽の展示テーマは「水といのちのたわむれ」。手を伸ばせば届きそうな間近にベンギンを感じる。

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 5月22日にグランドオープンする東京スカイツリータウンの大型集客施設「すみだ水族館」の内部が10日、初めてメディアに公開された。

国内最大級の屋内開放プール型水槽の広がる、2フロア吹き抜けのメーン空間。

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 5階エントランスから階段で6階に上ると、水を取り巻く自然の景色を凝縮した約18トンの水槽「水のきらめき~自然水系~」が目をひく。アクアデザインアマノの提案する水草レイアウト「ネイチャーアクアリウム」の手法で、景観としての美しさと自然さながらの環境を両立させた。

 その手前には、隅田川近辺や小笠原諸島の貴重な生き物の調査・研究を行う「すみだラボ」を設置。館内にはこのほか、飼育スタッフが水族館のバックヤードを見せる「アクアラボ」、潮だまりをイメージした水槽を囲んで、マンジュウガニなどの生態のレクチャーがじかに受けられる「タイドプールラボ」など、合わせて5カ所のラボを展開する。

 ミズクラゲやタコクラゲなど約10種類が幻想的に漂う「水の記憶~クラゲ~」、小さな生き物たちを美術館の展示のように並べた「小さな仲間たち~アクアギャラリー~」を抜けると、4連の水槽からなる「光と水のはぐくみ~サンゴ礁~」。同館では沖縄のサンゴの苗を育てて、元の海に帰す試みを計画しているという。

 5階へとつながる長いスロープを下りると、見えてくるのは水量約350トンで国内最大級の屋内開放プール型水槽。ここではマゼランペンギンとミナミアメリカオットセイの生態を、上から見下ろしたり水中のガラス越しに眺めたりと、さまざまな角度から間近で観察することができる。LED照明を使って1日の変化を演出でき、夜は眠っている姿を見ることもできるという。この日は群れで飼育スタッフに接する元気なペンギンの姿が見られた。

 吹き抜け部分に設置され、深さ約6メートル、水量約300トンの「いのちのゆりかご・水の恵み~東京大水槽~」では、世界自然遺産である小笠原諸島の海を再現。彩り鮮やかな魚の群れを縫って、ウミガメやエイ、サメの一種などが悠然と泳ぐ。

 開放プール型水槽の周りには「ペンギンカフェ」「オットセイカフェ」を配置し、限定アイスクリームやアルコール類を提供する。田海雅彦支配人は「夜も営業しているので、仕事帰りの方でも楽しめる。何度でもペンギンたちに会いに来ていただければ」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は9時~21時(開業初日は10時~)。料金は、大人=2,000円、高校生=1,500円、中・小学生=1,000円、3歳以上の幼児=600円。通常2回分の入場料金で1年間に何回も利用できる「年間パスポート」も先行販売中。

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