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向島のバー「イプクレスラウンジ」 15年で一区切り、バー営業終了

イプクレスラウンジの店内。独特の世界観が多くの客を魅了した

イプクレスラウンジの店内。独特の世界観が多くの客を魅了した

 向島のバー「IPCRESS LOUNGE(イプクレスラウンジ)」(墨田区向島1)のバー営業が4月25日、終了した。

「イプクレスラウンジ」の外観

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 同店は2011(平成23)年、恵比寿から移転してオープン。1960年代後半のロンドンカルチャーをテーマに、カスタムオーダーシャツを中心としたファッションとバーを組み合わせたスタイルで営業してきた。

 出店のきっかけは、店主の阿部訓諭さんが建設中だった東京スカイツリーに集まる人の流れに着目したこと。浅草からスカイツリーへ向かう動線を何度も歩いて確かめたうえで、住宅街の立地を選び、隠れ家的な空間として店を構えた。

 店内では、バーカウンターを中心にドリンクを提供し、買い物もできるスタイルで営業してきた。創作モヒートや音楽、空間づくりが支持され、口コミでも高い評価を得てきた。ロンドンでの招待出店やダンスイベントの開催、将棋クラブの立ち上げなど、多様な取り組みも行ってきた。
 10周年記念パーティーには800人以上が来場したほか、コロナ禍ではマスクの製作・販売やキッチンカー事業にも取り組んだ。

 転機となったのは2025年4月の2型糖尿病の診断。体調面から不定期営業が増える中、深夜まで営業を続けるバーのスタイル維持が難しいと判断し、今回の決断に至った。

 最終営業日には約200人の常連客が来店し、店内の酒やオリジナルグッズなどを振る舞うなど、これまでの感謝を伝えた。

 今後は内装やバーカウンターを生かし、買い物客がドリンクを楽しめるスタイルとする。カスタムオーダーシャツやレザージャケットなどを展開する完全予約制のアトリエショップとして営業を続ける。6月上旬には新形態の店舗としてオープンするほか、キッチンカーによるモバイル出店も継続する。

 阿部さんは「15年間、DIYで作り上げた空間に通ってくれた皆さんに感謝している。形は変わるが、この場所は残していく。今後は糖尿病患者に対する偏見をなくしていく活動にも力を入れたい」と話す。

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