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江戸東京博物館で「思い出のマーニー」展-映画の世界を体感

実物大セットで再現されたマーニーの部屋の窓際。

実物大セットで再現されたマーニーの部屋の窓際。

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 江戸東京博物館(墨田区横網1、TEL 03-3626-9974)1階展示室で7月27日から、「思い出のマーニー×種田陽平展」が開催される。

マーニーの部屋のベッドまわり

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 同展は今月19日から全国公開されるスタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」(米林宏昌監督)の世界を、同作で美術監督を務めた種田陽平さんが巨大空間アートなどで表現する展覧会。

 種田さんはこれまでにクェンティン・タランティーノ監督や三谷幸喜監督らをはじめ、さまざまな実写映画で美術を担当。ジブリとの接点は2008年に「三鷹の森ジブリ美術館」(三鷹市)で開催された企画展示「小さなルーヴル美術館」で美術監督を務めたのがきっかけで、2010年の米村監督のデビュー作「借りぐらしのアリエッティ」公開時には東京都現代美術館(江東区)などで「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」を開催。2012までに全国で70万人を動員した。

 今作では初めてアニメーション映画の美術監督に挑戦したが、実写映画美術の手法で三次元の空間を緻密に設計。特に主人公・杏奈がマーニーと出会う、物語の鍵となるメーン舞台「湿っ地屋敷」は「日本に現存する近代洋風建築のリサーチを重ね、物語にふさわしい屋敷にするために周囲の自然、立地、屋敷へのアプローチ、屋根、外壁、さらには室内の壁や柱、壁紙、床材、建具や家具において、デザインと質感を追究した」という。

 会場には「湿っ地屋敷」のジオラマをはじめ、湿地にある漁師小屋やボート、キノコの森などのミニチュア、マーニーの部屋や原作の風車小屋からサイロに変更された建物などを実物大セットほかで再現。映画で使用された美術資料なども多数展示し、さまざまな角度から「思い出のマーニー」の世界を体験できるようにする。

 開館時間は9時30分~17時30分(金曜は21時まで、土曜は19時30分まで)。特別展専用券は、一般=1,300円、大学生・専門学校生=1,040円、小学生~高校生・65歳以上=650円。9月15日まで(8月4日と9月1日は休館)。

 スマートフォンでは先行して同展を体験できる「見つめるジブリ展」を開催。映画に登場する小物や装飾などのディテールをクローズアップしたり、パノラマビューで楽しめたりする。

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