墨田の寺や神社で「怪談の夕べ」-スマホアプリ「妖怪まちあるき」も

牛嶋神社で行われたプレス向け公演「幽霊殺人事件」の様子。堀越富三郎さんの語り、三味線は杵屋佐之義さん。

牛嶋神社で行われたプレス向け公演「幽霊殺人事件」の様子。堀越富三郎さんの語り、三味線は杵屋佐之義さん。

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 JTB(品川区)は、民話の舞台公演を通して墨田区の魅力を伝える「すみだフォークロアプロジェクト」を運営する「げんごろう」(墨田区緑4)と協力して、暑い夏の夜を楽しむイベント「怪談の夕べ」を企画。7月~8月にかけて区内4カ所の寺や神社で7公演を開く。

スマートフォン用アプリ「妖怪まちあるき」も体験。

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 昨年に続き「節電」が叫ばれる夏に、「本所七不思議」などの民話や怪談が伝わる墨田の地で怪談を聴き、涼しさを体感してもらう同イベント。会場となる寺社ゆかりの作品を含む3~4部構成で、「劇団檸檬座」の役者による語りを三味線の生演奏や鳴り物の演出で盛り上げる。

 今年からの新しい試みとして、「デジタルハリウッド大学大学院」(千代田区)と協力して開発したスマートフォン用アプリ「妖怪まちあるき」を導入。最寄り駅から公演会場まで、街中に点在する妖怪スポットを巡りながら散策し、周辺地域も一緒に楽しんでもらうのが狙い。

 6月26日には、墨田区観光協会事務所(吾妻橋3)を出発して、公演会場の一つ「東京スカイツリー」の氏神・牛嶋神社(向島1)までのコースを歩く同アプリの体験会を実施。参加者は新技術によってGPSと連動させた江戸の古地図を見ながら矢印に導かれ、妖怪スポットを探索。現地でカメラ画面をかざすと流れる、その場所にまつわる怪談話に耳を傾けた。

 この日、同神社の社殿ではプレス向け公演として怪談「幽霊殺人事件」を披露。堀越富三郎さんの名調子と、杵屋佐之義さんによる三味線の生演奏、鳴り物や効果音の演出で、参加者は時に身体の芯から涼しさを体感した。

 各公演の会場と「妖怪まちあるき」コースは、7月20日が隅田山・多門寺(墨田5)で、鐘ヶ淵駅を出発点とする「狐狸(こり)コース」。8月2日・3日が牛嶋神社で、とうきょうスカイツリー駅からの「河童(かっぱ)コース」。同16日・17日が平河山・法恩寺(太平1)で、錦糸町駅からの「幽霊コース」。同24日・25日が柳嶋妙見山・本性寺(業平5)で、押上駅からの「河童コース」。いずれも19時開演。料金は2,800円(ペアチケット=5,000円)

 公演チケットはJTBのホームページと首都圏の店舗で販売中。

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