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墨田で「北斎」展-大空からの視点、スカイツリーからの写真と対比も

すみだリバーサイドホール「北斎のバードアイ 空からの江戸見物」9時30分~18時(金曜は19時30分まで)10月1日まで。

すみだリバーサイドホール「北斎のバードアイ 空からの江戸見物」9時30分~18時(金曜は19時30分まで)10月1日まで。

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 墨田区役所「すみだリバーサイドホール」1階ギャラリーで現在、浮世絵師・葛飾北斎の作品64点を集めた企画展「北斎のバードアイ 空からの江戸見物」が開かれている。

会場ではクイズ企画「北斎さんの絵で探そう!」なども実施。

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 1760(宝暦10)年に本所割下かいわい(現・亀沢付近)に生まれた北斎は、90年に及ぶ生涯のほとんどを墨田区内で過ごして数多くの作品を描き、国内外の芸術家に多大な影響を与えた。同区ではその偉業をしのび、後世に引き継いでいくために「すみだ 北斎美術館」の開設を2015年度に向け進めている。

 昨年3月にも、同区が一括所蔵する北斎作品の世界的なアメリカ人収集家、故ピーター・モースさんのコレクションを中心とした企画展を開催したが、東日本大震災の影響で会期を短縮したため、今回はそのアンコールに応えて企画された。

 展示は3部構成。第1部「360度パノラマビュー 江戸と今」では、両国橋での花火見物のにぎわいから千住宿の風景、三井越後屋(現・日本橋三越)」の大屋根、品川・御殿山の花見など、東京スカイツリーの「天望回廊」から見渡せる範囲にある名所を、想像力豊かな北斎が高い視点からどのように描いているかを紹介するとともに、それぞれの風景写真(スカイツリーから撮影)と並べて対比させる。第2部「羽ばたく北斎の視点 鳥瞰(ちょうかん)図」では、江戸から京都までの東海道の行程を大胆な構図で一つにまとめた「東海道名所一覧」など、スカイツリーの頂上よりはるかに高い視点を持つ作品を展示。第3部「匠(たくみ)の技へのまなざし ものづくり『すみだ』へ」では塔や橋などの構造物、おけ屋や大工などの職人を描いた作品をたどる。

 会場では、絵の一部から元の作品を見つけるクイズ企画「北斎さんの絵で探そう!」なども実施。土曜・日曜は関連イベントとして、「もし、北斎が活動を続けていたら」と題したさまざまなワークショップを行うほか、ミニシアターでは北斎漫画による映像作品を連日上映する。

 開館時間は9時30分~18時(金曜は19時30分まで)。入場料は、一般=500円、区民=300円。10月1日まで。

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