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墨田・菊川のミニシアターで「映画語る交流会」 地域文化の発信拠点目指す

「映画について語り合う交流会」の参加者

「映画について語り合う交流会」の参加者

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 菊川のミニシアター「Stranger」(墨田区菊川3)併設のカフェで6月12日、「映画について語り合う交流会」が行われた。2022年9月に誕生した同館の席数は49席で、「マチナカの映画館」として知られている。

菊川のミニシアター「Stranger」運営会社社長の更谷伽奈子さん

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 今回のイベントは、墨田区出身で「すみだパークシネマフェスティバル」などのイベントを手がける細田侑さんが、「墨田区のマチナカ映画文化を映画館、映画ファンと一緒に育てよう」と呼びかけ、Stranger運営会社社長の更谷伽奈子さんやスタッフと企画し、SNSで参加者を募った。

 当日は、同館がこれまで上映した映画は全て鑑賞してきたというヘビーユーザーや墨田区在住者など9人が参加。カフェのドリンクを楽しみながら「映画に対しての思い」「この映画館で実現したいこと」などをテーマに、参加者が自由に語り合う形でイベントが始まった。

 押上在住の山口亮(まこと)さんは「以前は年間900本くらい映画を見ていた時期もあった。韓国のキム・ギドク監督の作品を上映してほしい」とリクエスト。川崎のラーメン店で働くジョージさんは「映画で登場したラーメンを再現して提供したい」と提案。京島の銭湯「電気湯」を営む大久保さんは「映画館で楽しめる足湯企画を更谷さんと進めている」とアイデアを披露したほか、「カラオケ大会を開きたい」「墨田区内で映画祭を開催したい」「ヨガをしながら映画を見たい」などユニークな意見が多数飛び出した。

 細田さんは「墨田区はかつて小さな映画館や撮影所があり、生活の中に映画が浸透していた。自分の街に映画館があることはすてきなこと。この映画館に人が気軽に集まって、自分のやりたいことをできる場所にできれば」と意気込む。

 更谷さんは「今日はいろいろなアイデアを聞けて、今後の運営の参考になった。文化の発信拠点として、地域の方と交流できる場や参加型の映画館を目指している。今後もいろいろなイベントを開いていくので足を運んでいただけたら」と呼びかける。

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