5人制野球の「ベースボール5」の体験会が7月24日、立花体育館(墨田区立花1)で行われた。主催は「マイナー競技認知度爆上祭」。
ベースボール5は、アフリカなど設備や道具が不足している地域でも野球というスポーツ、コンセプトを理解してもらうコンテンツとして2018(平成30)年、「世界野球ソフトボール連盟(WBSC)」によって考案されたスポーツ。バットやグローブを使わず、打者は自分がトスしたボールを手で打つ。フィールドも野球・ソフトボールに比べてコンパクト化されており、ゴムボールがあればどこでもプレーできるのが特徴。
国内では、一般財団法人「全日本野球協会(BFJ)」と公益財団法人「日本ソフトボール協会(JSA)」が合同で「Baseball5 JAPAN」を立ち上げ、公式事業を進めている。
当日はマイナースポーツ競技の普及に取り組む「マイナー競技認知度爆上祭」代表の渡邊史郎さんの呼びかけで、東京東信用金庫チーム(5人)、墨田区区役所スポーツ振興課チーム(6人)、タワービュー通り商店街連合チーム(6人)の男女17人が参加した。
準備運動やルール説明行い、キャッチボールや打撃練習、守備練習を行い、ゴムボールに触れる機会を作った後、チーム対抗戦を行った。試合では、フェンスを超えたホームランの打球がアウトになるなど、独自のルールに戸惑う姿も見られた一方、女性参加者が打球をファインプレーでキャッチするシーンもあり、参加者から大きな歓声が上がった。
参加者からは「ベースボール5のルールが思っていたより野球と違うものだったので、事前の説明が重要と感じた」「男女混合でできるのが良かった。初めて挑戦したが初心者でも楽しめるので、広まってほしい」などの声が聞かれた。
渡邊さんは「ベースボール5は、普段運動していない人が参加しても楽しめるのが特徴。男女や年齢関係なく、みんなでスポーツの楽しさを感じてもらいたいと企画した。ボールは区内のナガセケンコー(墨田1)が製造しており、墨田区でベースボール5をどんどん普及していきたい。今後9月~1月にかけて体験会や大会も予定しているので、気軽に参加してもらえれば」と話す。