両国などで「忠臣蔵」イベント-「討ち入り」から310年目を前に

「吉良邸跡」として残る「本所松坂町公園」は、1934(昭和9)年に地元有志が発起人となり邸内の「吉良公 御首級(みしるし)洗い井戸」を中心に土地を購入して東京市に寄贈、1950(昭和25)年に区へ移管された。

「吉良邸跡」として残る「本所松坂町公園」は、1934(昭和9)年に地元有志が発起人となり邸内の「吉良公 御首級(みしるし)洗い井戸」を中心に土地を購入して東京市に寄贈、1950(昭和25)年に区へ移管された。

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 1702年12月14日(※旧暦)に起きた、赤穂四十七士による旧本所松坂町(現・墨田区両国3)の吉良上野介・屋敷への討ち入り事件から310年目を前に、両国を中心にさまざまな「忠臣蔵」イベントが開かれる。

園内iの「吉良上野介義央高座像」

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 「吉良邸跡」として残る「本所松坂町公園」では12月8日・9日の9時~17時、出身地である吉良町(現・愛知県西尾市)による上野介とその家臣たちの供養「吉良祭」を開催。同時に開かれる「元禄市」では衣料品や日用雑貨、食品などの露店や観光コーナー、ちゃんこ屋台、野菜の直売などが周辺に出店し、和太鼓の演奏などを予定。14日10時からは関係者による四十七士の供養「義士祭」を開く。例年、全国各地から観光客など大勢の人が訪れる。

 墨田区観光協会(TEL 03-5608-6951)は8日・9日・14日、「忠臣蔵ゆかりの両国を歩く」ツアーを主催。朝10時に「両国観光案内所」を出発し、浪士の隠れ家だった場所や討ち入り前に立ち寄ったとされるそば跡、休息を願い出て断られた「回向院」などを巡り、約1時間かけて「吉良邸跡」に向かう。参加費は500円。事前の申し込みが必要。築地本願寺(中央区)を目的地とする14日の「赤穂浪士引き揚げルートを歩く」ツアーはすでに定員に達したため募集を終了している。

 江戸東京博物館(横網1)では11日~来年1月27日、企画展「浮世絵の中の忠臣蔵展-江戸っ子が憧れたヒーロー」を常設展示室で開催。歌川国芳の描いた「誠忠義士肖像」などを採り上げる。入場料は一般600円(※1月2日・3日は無料)。15日11時からは同館1階で1983(昭和58)年より続く恒例の「義士茶会」も開く。

 東京スカイツリータウン・ソラマチ5階「産業観光プラザ すみだ まち処」では8日~18日、「忠臣蔵ゆかりの自治体展」を開催。墨田区や赤穂市(兵庫県)をはじめ、浅野内匠頭が切腹した場所が一関藩主・田村右京の江戸屋敷であったことから一関市(岩手県)、内匠頭の妻・阿久利の生誕の地である三次市(広島県)など8つの自治体が参加し、ブース形式によるパネル展示や観光PRを行う。入場無料。

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