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墨田・立川の空き地に「たてよん菜園」 廃車を農園に、地域で野菜育てる

廃車の屋根に設けられた「たてよん菜園」

廃車の屋根に設けられた「たてよん菜園」

 廃車をプランターにして地域住民らが野菜を育てる「たてよん菜園」が9月5日、立川(たてかわ)4丁目の空き地にオープンした。「すみだ五彩の芸術祭」の企画の一つで、初日は親子らが参加し、車の屋根などに設けた菜園に野菜の苗を植えた。

子どもたちも苗植えに参加した

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 同菜園は、芸術祭の企画「食いっぱぐれない明日」の一環。会場周辺はかつて「ポンコツ通り」と呼ばれ、高度経済成長期には自動車の解体工場や中古部品店が軒を連ねた。現在も自動車関連の事業者が残る地域の歴史に着目し、久保田健一さんが提供した廃車をプランターとして活用した。

 初日は、参加者が木製のプランターを組み立て、土を入れて菜園づくりに取り組んだ。ネギ、パクチー、ミント、ルッコラ、チコリ、食用菊、20日大根2種、リーフレタス、ブロッコリー、オレンジ白菜、芽キャベツ、水菜などを植えた。11月29日の収穫祭に合わせ、約3カ月で収穫でき、子どもでも食べやすい野菜を中心に選んだという。

 同企画では、墨田区北部のコミュニティー農園「たもんじ交流農園」とも連携する。9月12日には、たてよん菜園とたもんじ交流農園でそれぞれ25組にタマネギの苗を配り、自宅などで育ててもらう。農園での作業だけでなく、家庭での栽培やLINEグループを使った進捗報告も通じて参加者の輪やコミュニケーションを広げる。

 11月29日には「ロングテーブルごはん」と題した収穫祭を開き、菜園や各家庭で育てた野菜を持ち寄って参加者で食べる予定。栽培期間中は参加者が水やりや見守りに関わり、野菜の生育や困り事などを共有できる仕組みも設ける。

 同芸術祭ディレクターの清宮陵一さんは、食料自給率を直接高めることが目的ではなく、普段食べているものがどのように育つのかを自ら体験し、その経験を非常時にも役立つ知恵につなげたいと説明する。

 清宮さんは「サービスやアトラクションを提供する場ではなく、一人一人が自分で動き、責任を持って関わる場にしたい」と話す。野菜を育てることを共通の話題に、知らない人同士でも会話が生まれ、知恵を分かち合いながら地域のつながりを育てる場を目指すという。

 展示期間は12月20日まで。10時〜17時。入場無料。