暮らす・働く

墨田・八広にマルチテナント型店舗「油田モール」-カフェ先行オープンへ

「油田モール」を運営する「ユーズ」社長・染谷ゆみさん。

「油田モール」を運営する「ユーズ」社長・染谷ゆみさん。

  • 0

  •  

 京成押上線八広駅近くのマンション1階に4月、「環境にやさしい街づくり」をテーマにした商店やカフェ、イベントスペースから成るマルチテナント型店舗「油田モール」(墨田区八広3)がオープンする。

モール内の様子

[広告]

 運営会社は、使用済みの天ぷら油を回収してバイオディーゼル燃料などに再生するプロジェクト「TOKYO油田2017」を展開する「ユーズ」(同)。約65坪のスペースで、カフェを中心に産地直送品の販売やリサイクルの提案、作品展示やユニークなワークショップなど、さまざまな利用に対応していく予定だという。社長の染谷ゆみさんは「このかいわいも大型スーパーやコンビニの出店で暮らしが便利になってきたが、住む人や働く人が気軽に集まって情報を交換したり、みんながもっと元気になれたりするような場所が欲しかった。TOKYO油田のコンセプトに共感してもらえるような方、面白いことを発信している方やアイデアを持っている方などを歓迎する」と呼び掛ける。

 既に常設店舗として、国際社会の問題や地球環境について考える生き方や行動を市民に広げるNPO「WE21ジャパン」(横浜市)が運営するリユース・リサイクルショップの出店が決まっている。ビルの同じフロアに、区を代表する「ものづくり企業」として知られる、プレス加工・板金の「浜野製作所」(八広4)が営業所を開設する予定もあり、「相乗効果で墨田区の注目スポットになることを期待している」と染谷さん。

 3月2日にはコンセプトのプレゼンテーションを兼ねたプレオープニング・イベントを開催。ジャマイカ料理の「IRIE KITCHEN」や吉祥寺のパティスリー「A.K. Labo」、松戸の焼き菓子店「まごっと」から、新潟の産直品の販売・観光紹介「村上地域グリーンツーリズム協議会」などが集まり、イベントスペースでは近所に住む影絵師SAKURAさんによるパフォーマンスも行われた。ビルの外にも、春・秋の古本マーケット「ふるほん日和」で知られる「旅する本屋 放浪書房」や週末に「イーストコア曳舟」駅前広場でマルシェを開いている「すみだ青空市ヤッチャバ」など、地元の人気店が出店しにぎわいを見せた。

 4日には「油田カフェ」を先行して開業。オーガニックな豆をフェアトレードで輸入した「Slow Coffee」(松戸市)の自家焙煎コーヒーなどを提供する。当面の営業時間は7時30分~14時。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース