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押上の一軒家カフェで和菓子教室-練り切り菓子に挑戦、男性参加者も

講師の酒井さんの手つきを真剣な目でみつめる参加者たち

講師の酒井さんの手つきを真剣な目でみつめる参加者たち

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 開店から間もなく1周年を迎える押上の一軒家カフェ「ikkA(いっか)」(墨田区向島3、TEL 03-5637-8773)で1月4日、「新春・手作り和菓子教室」が開かれた。

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 同店はこれまでにも、音楽ライブやアクセサリー作り、ヨガ教室などさまざまなイベントを企画してきた。和菓子教室は、昨年11月に開いた第1回が好評で、今回は1日3回に拡大して開いたもの。

 講師は、東向島駅前の「菓子遍路 一哲」(東向島4)店主の酒井哲治さん。「長い歴史の中で培われた和菓子の伝統で最も大切に考えられてきたのが季節感」と、新春の定番意匠である「松」「竹」「梅」を模した練り切り菓子をメーンに、参加者を指導した。各回とも定員の12人いっぱいの応募があり、最後の回は半分以上が男性だった。

 参加者はあらかじめ用意された、白とそれぞれの色付き練り切り餡(あん)を手のひらで合わせてぼかし、その中に「松」はごま餡、「竹」は黄味餡、「梅」は黒こし餡の中綿を入れて包む。その後、茶巾で絞ったり、指でつまんだり、丸めたりして形を整え、木のへらや箸などを使って細工を施して完成させる。全体をほんのりと淡い色合いで上品に仕上げるのが至難の業で、苦戦する参加者も少なくなかった。

 その後、2階の和室で抹茶と共に作ったばかりの和菓子を味わった。「茶席での和菓子はあくまでも脇役。本来は香りの強いごま餡のようなものは御法度だが、今日は特別」と酒井さん。文京区から参加した40代の男性は「それぞれの餡はプロの仕事なので、形は不細工な自分の作品でも味は絶品。普段何気なく食べていた上生菓子の奥深い世界に触れることができて楽しかった」と振り返った。

 同カフェでは今後も各種イベントを計画している。「おいしく、たのしく、美しく、をテーマに、お茶とアートやリラクゼーションをコラボさせたカフェを目指す。これからもほっとできる空間で、元気になれるイベントを考えていきたい」と店主のトヨシマ・チエさん。

 営業時間は12~18時(木曜~土曜は予約があれば18時以降も営業)。水曜定休。

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