東武鉄道が5月27日、顔認証に対応した自動改札機の導入を始めた。ウォークスルー方式による顔認証改札の導入は大手私鉄で初。
同社では、生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」を活用した顔認証改札サービスを東武宇都宮線の栃木駅~東武宇都宮駅間12駅で展開している。これまでは独立型の顔認証タブレットの前で立ち止まって認証を受ける必要があったが、今回、東武宇都宮駅に導入した自動改札機では、ICカードやスマートフォンを取り出すことなく、そのまま歩いて改札を通過できるようになった。
顔認証対応自動改札機には、入場側・出場側それぞれ2台ずつカメラを搭載。利用者が事前に「SAKULaLa」に顔情報や交通系ICカード番号、対象区間の定期券情報などを登録することで利用できる。改札通過時には登録済みの顔情報と照合し、定期券情報の有効性を確認した上で改札判定を行う。
同サービスは、小さな子ども連れや大きな荷物を持つ利用者の移動負担軽減を目的に導入したもの。今後は機能向上を進めるとともに、既存の自動改札機へ後付け可能な汎用(はんよう)システムの開発も進め、東武線以外への展開も視野に入れる。
「SAKULaLa」は東武鉄道と日立製作所が共同で進める生体認証プラットフォーム。顔や指静脈による本人確認や決済、ホテルチェックイン、施設入退館など幅広い用途で活用されており、2026年5月時点で約2万人が登録している。