東武鉄道(墨田区押上2)の東武アーバンパークライン新型車両80000系が、鉄道友の会が選定する「2026年ローレル賞」を受賞した。東武鉄道の受賞は2018(平成30)年の500系「リバティ」以来8年ぶり2度目。
ローレル賞は、全国規模の鉄道愛好者団体「鉄道友の会」が、日本国内で営業運転を始めた新造・改造車両を対象に毎年選定する顕彰制度。最優秀車両に「ブルーリボン賞」、優秀車両に「ローレル賞」を授与している。
80000系は2025年3月8日に運行を開始。「人と地球に寄り添う電車」をコンセプトに掲げ、安全性や快適性に加え、子育て世代の利用を意識した車両構造や環境負荷低減の取り組みを盛り込んだ。
車内には子ども部屋をイメージした内装を採用する「たのしーと」を設置。ベビーカー利用者が隣に座れる構造としたほか、全車両にフリースペースを設けた。前面展望にも配慮し、子ども連れの家族が車窓を楽しめる設計とした。
環境面では、SiC-VVVF制御装置や同期リラクタンスモーターを採用するほか、リチウムイオン二次電池を活用した車上バッテリーシステムを導入。省エネルギー化と回生電力の有効活用を図ったという。
選考委員会は「沿線利用者への配慮した車内設備、省エネや保守支援のための新技術採用などを高く評価した」とコメント。老朽車両更新と輸送力適正化に向け、既存60000系を6両編成から5両編成へ改造する際に生じる車両を活用する点も評価対象となった。
80000系はこのほか、「第19回キッズデザイン賞」「2025年度グッドデザイン・ベスト100」「iF DESIGN AWARD 2026」も受賞している。
東武鉄道では過去、1991(平成3)年に100系「スペーシア」、2024年にN100系「SPACIA X」がブルーリボン賞を受賞しているほか、2018年には500系「リバティ」がローレル賞を受賞している。