墨田区は7月10日、住民基本台帳上の人口が29万人を突破したと発表した。7月9日時点の人口は29万23人。2023年1月に28万人を超えてから約3年半で1万人増加した。
区は29万人突破を記念し、10日に婚姻手続きのため区役所を訪れた鈴木さん夫婦と山本亨墨田区長が記念撮影を行った。山本区長は、すみだ水族館のペンギンのぬいぐるみや「スミダモダン」認証商品の玉の肌石鹸(せっけん)「ウェルカムソープ」、片岡屏風(びょうぶ)店のミニ屏風などを夫婦に贈り、「一緒に良い墨田区を作っていきましょう」と声をかけた。
墨田区の人口は、戦災に見舞われた1945(昭和20)年には約7万7000人だったが、戦後復興と景気回復に伴って増加。1963(昭和38)年には戦後最多となる32万6234人を記録した。
その後、人口の過密化に伴う生活環境の悪化や地価高騰、事業所の移転などを背景に減少し、1997(平成9)年4月には21万9667人まで落ち込んだ。その後は都心回帰などを背景に再び増加に転じ、2023年1月に28万人を超えた。
2023年1月以降の人口推移を年代別に見ると、20~30代と50代の増加が目立つ。地域別では区内のほとんどの地域で人口が増えており、南部では緑、石原、江東橋、北部では東向島、八広で増加が目立っているという。
区では、交通の利便性に加え、妊娠・出産からの切れ目のない子育て支援、災害対策や福祉施策、公民学連携によるにぎわい創出などが人口増加の背景にあるとみている。
全国的な人口減少を背景に区内の人口増加ペースにも鈍化が見られるものの、本年度策定した「墨田区基本計画」では、今後10年程度は人口増加が続き、2030年ごろには30万人を超えると推計している。
山本区長は「人口が29万人を突破したことは、これまで区が推進してきた暮らしやすいまちづくりの成果であり、大変うれしく思う。人口が増えるまちは、将来性にも期待されているということ。29万区民の行政ニーズに的確に対応し、どこよりもすてきで魅力的なまちづくりを進めていく」と意気込みを新たにする。