CPサッカー女子日本代表で墨田区在住の北島キオナさんが10月1日、墨田区役所を訪れ、山本亨区長にワールドカップ出場を報告した。
北島さんが出場するのは、10月に米国・アトランタで開かれる「2026 IFCPF Women's World Cup」。日頃の区の支援への感謝を伝えるとともに、メダル獲得への意気込みを語った。
CPサッカーの「CP」は、脳性まひを意味する英語「Cerebral Palsy」の略。脳性まひや脳卒中、脳の損傷などによって運動機能に障害がある選手がプレーするサッカーで、一般的には7人制だが、今回の女子ワールドカップは5人制で行われる。日本代表は7人の選手で臨む。
北島さんは大学4年生の時に脳腫瘍の手術を受け、右半身にまひが残った。約14時間に及ぶ手術後、周囲の支えを受けながらリハビリに取り組んだ。当初は電車での移動も体力的な負担が大きく、救急搬送されたこともあったという。
もともとソフトボールなどのスポーツに親しんでいた北島さん。2023年、東京都の障害者スポーツ発掘プログラムに参加し、足にまひがあっても取り組める競技としてCPサッカーを紹介された。初めて選手たちの姿を見た時は、まひがあっても走れることに驚いたと振り返った。同年に女子強化選手に選ばれ、2024年のワールドカップでは日本代表として4位に入った。
現在はトレーニングとリハビリを続けながら、川崎市や横浜市などで練習に取り組む。区内でもフットサルコートを利用するほか、ウォーキングフットボールにも参加。小学校で障害者サッカーを紹介する授業や、ジュニア選手のサポートにも携わっている。
今年は早稲田大学に進学し、人間科学を学び始めた。自身の病気や社会復帰の経験を学びにつなげ、同じように困難に向き合う人の支えになることを目指しているという。
山本区長は、競技のルールや練習環境、術後の歩みなどに耳を傾けた。区として障害者スポーツの普及に取り組む考えを伝え、大会での活躍を期待するとともに、帰国後の報告を呼びかけた。