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墨田・八広の共同アトリエで展覧会-元ソース工場を再生、5年目記念で

共同スタジオ「SOURCE Factory」外観。表にギャラリースペース「SOURCE .sight」、奥の暗がりを進むと元工場作業場をリノベーションしたアトリエがある。

共同スタジオ「SOURCE Factory」外観。表にギャラリースペース「SOURCE .sight」、奥の暗がりを進むと元工場作業場をリノベーションしたアトリエがある。

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 京成曳舟駅にほど近い路地の奥に立つ共同スタジオ「SOURCE Factory」(墨田区八広1)で現在、若手現代美術作家8人による展覧会「SOURCE .fair」が開かれている。

現スタジオメンバーの一人、下村千成さん

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 30年以上前に閉鎖されたソース工場を東京芸術大学先端芸術表現科の修士学生が共同アトリエとして再生し、2009年1月にオープンした同スタジオ。同年秋、墨東エリアを舞台にした地域密着・連携型アートプロジェクト「墨東まち見世2009」への参加をきっかけにギャラリースペース「SOURCE .sight」も併設し、若い作家の実験的な発表の場となっている。

 同展はスタジオ開設5年目を記念して企画。現スタジオメンバーである下平千夏さん(創設者)、勅使美千代さん、山下佑人さん、西澤知美さん、下村千成さん、内田達也さんの6人に、現在は新たな拠点で活動を続けている上田尚宏さん(創設者)と小林真太朗さんを加えた8人の作品を計18点展示する。

 8人のほとんどが、立体や映像、屋内外でのインスタレーションやパフォーマンスなど、普段は大掛かりな表現スタイルが主流だが今回は平面の作品が中心。ギャラリー奥の元居住スペースだった畳の部屋や、2階に上がる急階段や踊り場などを利用した、ユニークな展示スペースも目を引く。過去の作品をファイルしたポートフォリオも閲覧できる。

 出展作家の一人、下村さんは「作品はどれも、8人おのおのの、表現に至るまでのプロセスや根幹となる部分がわかるような作品ばかり。それぞれの創造の源(source)に出合っていただければ」と企画意図について説明する。「今後もアートイベントが盛んなこの地で、地元との交流や協力を得ながらさまざまな表現を生んでいきたい」とも。

 開催時間は12時~18時。入場無料。今後の開催は11月28日・29日・30日の3日間のみ。

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