小さな無料図書館「リトルフリーライブラリー」の設置セレモニーが9月25日、レイクランド大学ジャパン(墨田区横網1)付近で開かれた。墨田区で制作した舟形の本棚と、米国で制作した大学校舎を模した本棚を、開催中の「すみだ五彩の芸術祭」でお披露目した。
リトルフリーライブラリーは、2009(平成21)年に米ウィスコンシン州で始まった、本を自由に手に取れる小さな図書館。同州に本校を置くレイクランド大学が約2年前、墨田区での設置を提案した。墨田区、レイクランド大学ジャパン、千葉大学などが連携し、芸術祭の共催企画として実現した。今夏には岸川紀子第1副区長が同大の本校を訪れ、現地で日米の本棚を交換した。
墨田区側の本棚は、江戸時代の出版業者が火事の際、貴重な版木を舟に積んで避難させた歴史に着想を得て、舟の形にした。千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュートが設計し、間中木工所(錦糸1)が製作。伐採された隅田公園の桜の木材を一部に使い、金属加工などにも区内事業者が携わった。米国側の本棚は、レイクランド大学本校の建物「オールド・メイン・ホール」をモチーフにした。
式では山本亨区長があいさつし、大学との連携や地域間の交流への期待を口にした。区内7カ所に本棚を設置し、地域住民から寄贈された絵本や図書館の除籍本など約300冊を活用する。レイクランド大学ジャパンは10月後半から来年1月にかけて、子ども向けの英語の読み聞かせなどを計画している。