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ひきふね図書館で「すみだ報知」講座 地域メディア語る  

講演する報知新聞・佐々木良機さん

講演する報知新聞・佐々木良機さん

 地域紙「すみだ報知」の制作や取材活動を紹介する「第218回すみだ文化講座」が9月19日、ひきふね図書館(墨田区京島1)5階会議室で開かれた。

講演会の様子

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 「すみだ五彩の芸術祭」の連携企画。テーマは「地域紙『すみだ報知』の制作秘話~取材で見えるすみだの魅力と記者の仕事とは~」で、報知新聞社で同紙の編集統括を務める佐々木良機さんが講師を務めた。

 佐々木さんは、事件、政治、裁判、スポーツなどを取材してきた記者生活を振り返りながら、「原稿を書く力と同じくらい、人とのつながりが大切」と説明。すぐには記事にならない相手にも継続して話を聞くことで信頼関係が生まれ、そのつながりが後の取材につながった経験を紹介した。

 報知新聞社が2022年に創刊150周年を迎え、東京本社を両国へ移転したことや、「すみだ報知」の制作についても紹介。同紙は大相撲の1月、5月、9月場所の初日に合わせて年3回発行し、スポーツ、芸能、文化、ものづくりなど、墨田区に関わる人や出来事を取り上げている。

 講演では、墨田区にゆかりのあるプロスポーツ選手の少年時代や家族との関係、映画で使われた革靴を製作した区内事業者、プロ野球のゴールデングラブ賞の製作に携わる職人など、これまでの取材事例を披露。佐々木さんは「墨田の職人には、自分を前面に出すのではなく、仕事を通じて誰かを支える姿勢がある」と印象を語った。

 インターネット速報や記事のページビューが重視される現在の報道環境にも触れ、「現場へ行き、直接会って、時間をかけて話を聞く取材が難しくなっている」と指摘。一方で、地域の文化、芸術、スポーツなどを記録し、地域の魅力を伝える地域メディアは今後も求められるとの考えを示した。

 墨田区については、震災や戦災からの復興を支えた人と人とのつながりや助け合いの文化を紹介。沖縄にも仲間同士で支え合う「模合(もあい)」の習慣があることに触れ、墨田と那覇が文化交流や平和学習、相互訪問などを通じて関係を深める構想を披露した。

 将来は、那覇大綱挽と台東区・墨田区間で行われている綱引きをつなぎ、「真の綱引き王者」を決める大会を開きたいというアイデアも語った。

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