スーパードライホール4階「アサヒ・アートスクエア」（墨田区吾妻橋1）で10月24日から、ファッションブランド「Form on Words」（渋谷区）が企画した複合型イベント「ジャングルジム市場」が開かれる。

　同社は、現代美術家・西尾美也さんとデザイナー・竹内大悟さんを中心にしたブランド。「装いとコミュニケーション」をテーマに、さまざまな人々との関わりの中から新しい衣服を生み出す姿勢で知られる。同イベントは今年「アサヒ・アートスクエア パートナーシップ・プロジェクト2012」として周辺エリアで展開してきた活動の集大成で、8月・9月には小中学生が参加した連続ワークショップ「ネクスタ・デザイン工房」を開催し、古着と工場で余った革やビーズなどを使った衣装やアクセサリーなどを制作している。

　墨田区の工務店を中心に町工場オーナーや複数のアーティストで結成したクリエーティブ集団「BUGHAUS」が手掛ける、高さ4メートル、幅6メートルの巨大ジャングルジムも出現。「Form on Words」が隅田川をテーマに作成した新作やワークショップで小中学生デザイナーたちが作ったアクセサリー、地元のファッション関係の工場の商品らを販売するマーケット、飲食店の屋台などが軒を連ねる。BGMは今年、同会場を拠点に作品制作に取り組み、来年には個展を発表する予定の蓮沼執太さんが担当する。

　10月6日～8日にはプレイベント「ジャングルジム市場を作ろう」を開催。初日は蓮沼さんを講師に参加者とレコーダーを手に周辺の観光名所に飛び出し会場で流すBGMを作るワークショップ、2日目は「BUGHAUS」メンバーによる四輪自転車を土台にした「金斗雲自転車」を作るワークショップ、3日目は「Form on Words」による古着や端切れを使った看板作りのワークショップを、それぞれ実施した。

　会期中の24日～26日にはそれぞれの商品をワークショップ形式で量産。27日（13時～14時）には、ジャングルジの一角に設置された放送局から、制作に関わった地元メーカーや子どもたちをゲストに迎えたラジオ番組を会場内とインターネット上で放送する（平日の20時～21時にも、プロジェクトに関わったアーティストや制作スタッフのトークを会場内とインターネット上で配信予定）。27日・28日にはメーンイベントとして、会場で販売する商品やオブジェを参加者が自由にコーディネートする方式のファッションショーを開催。モデルも当日会場で募集する。

　いずれも入場無料。詳細なスケジュールはホームページで確認できる。