押上にスマートフォン向け放送局「WALLOP（ワロップ）」のスタジオ（墨田区業平4）が開設されてほぼ2カ月がたった。運営はマピオン（港区）。付近には同局のキャラクター「妖怪いしみがきw」も出没するとあり、徐々に注目を集めている。

「WALLOP」アプリのトップ画面。

　4月1日から放送を始めたばかりの同局。スマートフォンで専用アプリをダウンロードすることで、さまざまなジャンルのクリエーターが出演する情報番組やエンタメプログラムをストリーミング放送で聴くことができる。ライブ放送時間は8時～23時。23時15分～翌3時には、その日に配信した番組のアーカイブから選んで聴ける。

　放送中に出演者が話した内容は、自動音声認識機能でテキスト変換され「話ログ」として表示。変換ミスを発見した場合はリスナー側からも修正できる。オンラインの共同作業で精度が高まったテキストは辞書や地図情報と有機的にリンクする。

　利用は無料だが、番組の有料会員になると30分の通常放送分に加えて15分の「エクストラタイム」の番組を聴くことができ、コメント投稿機能などが利用できる。

　押上駅から徒歩2分の場所にあるスタジオでは有料で生放送の観覧も可能。通常観覧料金は、1番組＝30分＋15分（エクストラタイム）付きで1,000円。

　同社の取締役・福家三喜雄さんは「スカイツリータウンの開業で、東京という街の新しい象徴となったこの地に新しい形の放送局をオープンできてうれしい。『才能の原石を原石のままで終わらせない』をコンセプトに、可能性を秘めた番組一つ一つをリスナーと一緒に磨き上げるメディアを目指す」と意気込みを見せる。

　同コンセプトにちなんだ局のキャラクター「妖怪いしみがきw」は土曜・日曜を中心に、スカイツリータウン周辺に出没するという。