発達特性のある子どもたちが安心して映画を楽しめる「親子による映画鑑賞会」が6月28日、TOHOシネマズ錦糸町楽天地(墨田区江東橋4)で開かれた。主催はファーストシーングローバルネットワークグループ。
同グループは、放課後等デイサービス「ファーストシーンドリーム」を東京都内で7事業所運営。小学1年生から高校3年生までを受け入れており、利用者を対象に動物園への外出やフットサル、宿泊行事など年間9回の合同イベントを行っている。
今回は、発達特性のある子どもたちや保護者が安心して映画館を利用できる機会をつくろうと、映画館のスクリーンを貸し切って映画鑑賞会を企画。上映作品には、子どもだけでなく保護者も一緒に楽しめる「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」を選んだ。
当日は、児童153人と保護者63人が参加。上映前には「大きな音が鳴ったら外に出ても大丈夫」「途中でトイレに行っても大丈夫」とアナウンスがあり、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりを行った。
上映中は場面に合わせて笑い声が上がる一方、途中で退席したり再び席に戻ったりと、それぞれのペースで映画を楽しむ姿が見られた。上映終了後には、会場に子どもたちの拍手が響いた。
付き添ったスタッフは「大きな音に驚いたり、トイレに行きたくなったりして一時退席する子どももいたが、その後は席に戻り、最後まで鑑賞することができていた」と話した。
映画を鑑賞した児童からは、「ドラえもんにかいじゅうがくっついたのが良かった」「最初のシーンが良かった」「たのしかった」などの感想が聞かれた。
イベント終了後には保護者からも、「映画の後半は母の膝の上にいたが、最後まで何とか見ることができた。映画館にチャレンジすることは勇気が必要だったので、とても良い体験になった」「人生で初めての映画館だったが、最後まで楽しく見ることができ、一つ成長できた」「最後まで鑑賞できるか心配だったが、皆さんのフォローのおかげで最後まで見ることができた」などの声が寄せられた。
同グループ広報の有田舞美さんは「発達特性のある子どもたちにとって、映画館は大きな音や周囲への配慮などから利用へのハードルが高い場所の一つ。スクリーンを貸し切ることで、周囲を過度に気にすることなく映画を楽しめる環境を実現できた。映画鑑賞会を単なるレクリエーションではなく、社会参加につながる学びの機会と位置付けている。今後も子どもたちや家族が安心して、さまざまなことに挑戦できる機会を提供していきたい」と話す。