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北斎美術館で講演会「北斎が描いた両国」 回向院と江戸文化のつながり紹介

座談会に登壇した大久保純一館長、本多将敬住職、高野祐次さん(左から)

座談会に登壇した大久保純一館長、本多将敬住職、高野祐次さん(左から)

 すみだ北斎美術館(墨田区亀沢2)で6月14日、東京都「Edo Tokyoキャンペーン2026春」連携企画として特別講演会「北斎が描いた両国」と座談会「両国の始まりと回向院(えこういん)、そして北斎との縁」が開かれた。

座談会「両国の始まりと回向院、そして北斎との縁」の様子

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 当日は約30人が参加。第1部では同館の大久保純一館長が講師を務め、「北斎が描いた両国」をテーマに講演した。大久保館長は、葛飾北斎が数多く描いた両国周辺の風景や人々の暮らしを紹介。江戸随一の盛り場として発展した両国の様子や、隅田川沿いに広がるにぎわいを、浮世絵を通して解説した。

 第2部の座談会では、元墨田区副区長で墨田の郷土歴史研究家の高野祐次さんをファシリテーターに、回向院住職の本多将敬さんと大久保館長が登壇。「回向院の始まり」「開帳寺としての回向院」「勧進相撲と回向院の関係」「北斎と回向院の縁」など7つのテーマについて語り合った。

 座談会では、明暦の大火による犠牲者供養を目的に創建された回向院の歴史や、江戸時代に開帳や見世物、相撲興行などが行われ、多くの人々を集めた両国のにぎわいについて紹介。回向院が江戸有数の集客拠点として発展した経緯を振り返った。併せて、北斎が回向院で巨大な達磨(だるま)図を描く席画を披露したエピソードや、回向院に残る北斎ゆかりの作品についても話題に上った。

 会場では、勧進相撲の様子を描いた錦絵や、回向院で行われた出開帳を描いた浮世絵なども紹介。参加者は熱心にメモを取りながら耳を傾けた。

 講演会終了後には登壇者による交流の時間も設けられ、参加者からは回向院と北斎、両国の歴史的な関係について質問が寄せられる場面も見られた。

 参加した男性は「回向院にある鼠(ねずみ)小僧の墓に金運や合格祈願のご利益があることを初めて知った。講演を聞いて、改めて回向院を訪れてみたくなった」と話していた。

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