錦糸町のそば店「一ゆう 縁(ゆかり)」(墨田区太平4)が8月28日のランチ営業を最後に閉店する。
同店は長年、人形町で営業していたそば店。新型コロナ禍をきっかけに、店主の小野瀬誠さんの住まいに近い現在の場所へ移転し、2019年11月に営業を始めた。
北海道幌加内産のそば粉を使ったそばと、独自にブレンドしただしが特徴。「豚バラカレー南蛮そば」や「大粒海老と玉ねぎのバラかき揚げそば」などを提供し、地域住民の会食や宴会の場としても親しまれてきた。
今年2月には、タワービュー通り商店街で行われた「ドリンクNo.1グランプリ」に出店。「マグロのすり身汁」が来場者投票で1位に選ばれ、優勝を記念した「マグロのつみれそば」もメニュー化した。
閉店の主な理由は、物価高騰による仕入れ価格の上昇と家賃の値上がり。年初から米をはじめとする食材の価格が上昇し、持ち帰りや宅配に使う容器などの経費も膨らんだ。円安の影響も重なり、店舗運営にかかる負担が積み重なっていたという。
8月末の店舗契約更新を前に、固定費の増加に加え、今後の税制や飲食店向け支援策も見通せないことから、営業を続けることは難しいと判断した。
小野瀬さんは、これまで店を支えてきた地域住民や商店街への感謝を示し、「今後については、しばらく状況を見ながら考えたい」と話す。現時点で再出店の予定はないが、地域や商店街とのつながりは継続し、将来的にはキッチンカーなど別の形で活動する可能性も検討するという。
営業時間は11時~14時。8月21日・24日・25日は夜も営業する。最終営業は28日14時まで。